JQA地球環境世界児童画コンテスト

JQA地球環境世界児童画コンテストとは?

一般財団法人日本品質保証機構(JQA)と国際認証機関ネットワーク(IQNET)は、UNICEF東京事務所からご後援をいただいて、世界中の7歳から15歳までの子どもたちを対象に、JQA地球環境世界児童画コンテストを1999年より実施しています。これまでに23回のコンテストを実施し、今年は83の国と地域から9,900点以上の作品をご応募いただきました。そして、今までに寄せられた作品の総数は35万枚を超えました。
豊かな想像力と感性にあふれた子どもたちの作品は、身近な自然や生き物、家族や自分たちの住んでいる地域を題材に描かれています。また、国境や文化、言語の違いを越えて、地球環境へのメッセージが込められています。
私たち主催者は、このコンテストを通して、子どもたちが豊かな自然から受けた感動を描き、地球環境について考える機会になることを願っています。また同時に、社会のより多くの方々に子どもたちの作品を見ていただくことによって、水と緑あふれる地球環境を守る取り組みが広がることを願っております。

主催者ごあいさつ

小林 憲明

第23回コンテストには、83の国と地域から合計9,947点の素晴らしい作品が届きました。今回も世界中からたくさんの子どもたちが応募してくれたこと、また、これらの作品を作品集ならびに全国各地の美術館・動物園・児童館・展示会等の場で紹介し、皆さまと共有できることを主催者として心から嬉しく思います。

さて、2023年5月に開催されたG7広島サミットでは、気候・エネルギー、環境への取り組みについての議論が交わされました。各課題への対応は「世界共通、待ったなし」として、各国が連携を強化していくことが確認されています。一方で、ウクライナ情勢に端を発したエネルギー不足問題は未だ収束せず、また、異常気象による洪水、干ばつ、山火事が世界各地で頻発し人々の命を奪うなど、日々心が痛むニュースが流れています。

今回の募集テーマは「ひとと自然の幸せな時間」でした。画用紙いっぱいに、動物や植物、風景、家族といった、子どもたちが愛し大切にしている対象が、いきいきと描かれています。また、世情が反映され、環境汚染を想起させる作品や、人間が下を向いて涙を流している作品などもあり、子どもたちの感受性や問題意識の高さに驚かされると同時に、私たち大人に課された責任がいかに大きなものかを、改めて思い知らされることとなりました。

JQAは、日本を代表する公平中立な第三者認証機関として、長年にわたり環境に関する認証サービスを通して、持続可能な社会の実現に寄与してまいりました。このような背景から、未来を担う世界の子どもたちが地球環境について考えるきっかけとなることを願って、1999年より本コンテストを開催しております。これからも、一人でも多くの方々に、作品に込められた子どもたちのメッセージを届けることができるよう、本コンテストを積極的に推進するとともに、紹介の場をさらに広げてまいる所存です。

最後に、ご協力をいただいたユニセフの関係者やJICA青年海外協力隊の皆さま、各国大使館の皆さま、IQNETの皆さま、子どもたちの指導をしてくださった保護者や先生方、そして、何よりも、第1回から審査員長を務め、本コンテストの発展にご尽力いただいております絹谷幸二先生に、改めて深く感謝申し上げたいと思います。

一般財団法人日本品質保証機構
会長 小林 憲明
アレクサンドル・ストイチトイウ

JQA地球環境世界児童画コンテストの審査員を務めると、いつも強く心を動かされるとともに、温かい気持ちになります。審査員の1人として、子どもたちが発揮した計りしれない創造性と才能、情熱を目の当たりにできたことを光栄に思います。
このコンテストは、子どもたちがアートを通じて環境への懸念と希望を表現する機会です。子どもたちが環境の持続可能性というテーマを受け止め、それを表現した鮮やかで心温まる絵を目にするのは、本当に意義深いことでした。

それぞれの絵に唯一無二の魅力とメッセージがあり、応募作品の審査は容易ではありませんでした。細やかな描写と想像力豊かなテーマの解釈が深く心に残っています。絵から伝わってくるのは、汚染や気候変動を何とかしなければという危機感から、自然の美しさに対する称賛、多様性の大切さまで、さまざまな感情です。子どもたちが発揮した熱意と意欲は実に見事なものでした。絵を通して環境問題に対する関心を高めようという子どもたちの努力は、私たちを奮い立たせ、未来は明るいと思わせてくれます。環境を守るという意識を高めながら、子どもたちの芸術的な才能を育み、表彰するプロセスに参加できたことをうれしく思います。

JQA地球環境世界児童画コンテストは、持続可能な未来をつくるうえで、子どもたち一人ひとりが影響力を持つことができるということを強く感じさせてくれます。受賞作品の選定に参加し、幼い子どもたちも含めて、アートを通じてよい変化を生み出すという計りしれない可能性があることを目の当たりにでき、光栄です。子どもたちの絵が見る人を鼓舞し続け、大切な環境を守るために行動を起こさせていくことは間違いありません。

国際認証機関ネットワーク(IQNET)
会長 アレクサンドル・ストイチトイウ

審査員

絹谷 幸二絹谷 幸二
審査委員長
画家・日本芸術院会員・東京芸術大学名誉教授
ロベルト・ベネスロベルト・ベネス
UNICEF東京事務所 代表
大石 美奈子大石 美奈子
公益社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会 消費生活アドバイザー
アレクサンドル・ストイチトイウアレクサンドル・ストイチトイウ
国際認証機関ネットワーク 会長
小林 憲明小林 憲明
一般財団法人日本品質保証機構 会長
保住 正保保住 正保
一般財団法人日本品質保証機構 専務理事