黒柳徹子

黒柳徹子
女優・ユニセフ親善大使

子どもたちが発想することが自由で、お国柄が良く分かるのが一番感動しました。 その国に行ったことがなくても、 たぶんこういう国なんだろうなと想像できるような所や、ものを子どもたちは描いている。

もうひとつ。 私が行ったことのある国などの風景を描いている絵で、 この国は絶対にこのような風景じゃないというような絵がありました。 雨も降らない、乾燥して、動物もまったく見たことがない、 象も見たことがないような国の子どもたちのはずなのに、 夢のように水がたくさんあって、鳥が飛んでいるような風景を描いている。 そのような絵を見ていると、胸がいっぱいになってくる。 これがたぶん、夢に描く楽園なんだろうなと思いました。 そして、そういう夢すら持てない子どももいるんだ、と思い、想像力の尊さを感じました。

地雷がいっぱいあって、今でも大変な地域の子どもたちが、 身に危険が及ぶような、つらい絵ではなく、 楽しい雰囲気の絵を描いてくるということが、胸を射抜かれます。 やはり子どもたちというのは、常に前向きなんだ、 生きていく力を与えられて生まれて来てるんだ、とうれしくなりました。

ボスニア・ヘルツェゴビナの孤児院に行ったことがあるのですが、 当時、そこの子どもたちは黒い色しか使わなかった。 「赤い色を使えば」と言っても、 「これがいいんだ」とみんなが黒い絵の具で描いていたんです。 今日、そういう地域の絵を見てみると、色んな色を使うようになっていて、 ずいぶん復興したのだなあと思いました。

いろんな地域の子どもたちの絵を見ていると楽しいし、 思がけないところに動物や虫がいたりして、とても面白かったです。