Koji Kinutani

審査委員長 画家・東京芸術大学教授
絹谷幸二

審査員を代表して

大変楽しく審査させていただきました。 審査するというよりも、審査されているような気持ちです。

有史以来、人間は飽きもせず、なぜこうも絵を描き続けているのか。 それは、人間のイメージの世界、空想の世界に 楽しい世界が広がっているからだと思います。 子ども達の絵を見せていただきますと、カラフルで、楽しいんです。 地球とは本当は楽しいところなんだと気づかされます。

花が咲いている、そこに色彩があるということは、 地球が砂漠化していないという証拠だと思う。 例えば、海の深度15メートルくらいからは色彩が無くなってくるんです。 宇宙に行っても色彩が無くなる。 砂漠に行っても色彩が無くなる。 僕は子どもたちの描く豊かな色彩の絵を見ると、 地球というのは捨てたものじゃないというメッセージがあると感じる。 宇宙のどこを探してもこのような星は地球だけなんですね。 どんな望遠鏡で見ても見つからない。 夢も希望もいっぱいつまっている星なんだなと 子どもたちの絵を見て感じます。

この星を月世界のような不もうな星にしては、いけないというのが、 子どもたちの願いであると思います。 それがひしひしと伝わってきます。 死んでから、何かやるのではなくて、 生きている今こそ、ここにある地球こそ、幸せの証だと 子どもたちは捉えているのではないでしょうか。

天国は死んでからたどり着くと言われていますが、 実はこの地球こそが天国なのではないかと思います。