延藤 安弘
愛知産業大助教授・建築家

今世界はのびやかに育まれていく

明るいけはいにみちている鳥の目
だんだん畑に作物を育てている人の手
海上を風をきって波しぶきをあげる船の足
子どもの願う環境には
イキイキとした生き物の連鎖がある。
生命の連なりの場面には必ず
共に食べる、共に働らく
共に遊ぶ、共に踊る
そして共に感動に出あう情景が描かれているが
感動はせつなの生命のように消え失せる傾向がある。
このコンテストは、子どもとまわりの生命環境との出会いによって生まれる感動がまことにユニークに表現されている点において、年々素晴しい数々の作品を生み出している。
子どもの生命あふれる身近な環境への思いの表現は、描いた子どもの心の中に大切な気づきを促すとともに、ひとたび表現された絵画は、作品の質の高さと多様性によって、日本と海外の多くの人々の心の中に地球環境への思いの種子をまいていく。環境への慈しみの心のひろがりは、やがて地球環境の保全と育成のマインドとアクションを高めることにつながるであろう。
あざやかな花模様が
手と足とからだ全体に浸透していく時
遊び心あふれる鶏が
家々や道をふみ歩いていく時
生命みちる環境にむかって
世界はのびやかに育くまれていく。